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夜叉ヶ池(約1100m)・三周ヶ岳(1292m)・夜叉姫ヶ岳(1206m)・三国岳(1209m) (林道終点駐車場→夜叉ヶ池→三周ヶ岳→夜叉ヶ池→夜叉姫ヶ岳→三国岳→夜叉ヶ池→駐車場) 登山日:2003年6月22日 登山口:岐阜県坂内村
天候:曇り一時雨 テーマ:ニッコウキスゲ、モリアオガエルの卵、黒壁(高丸)挑戦、ぎふ百山 ガイドブック:『名古屋周辺の山200』、『AG22 鈴鹿・美濃』、他多数 同行者:なし 時間記録:7時間30分 (標準コースタイム:三周ヶ岳往復5時間5分、三国岳往復は+推定3時間)
![]() 【テーマ盛りだくさん】 夜叉ヶ池で日光黄萓(ニッコウキスゲ)とモリアオガエルの卵が見たくなり計画を立てた。三周ヶ岳の南東にぎふ百山の黒壁(高丸)があり、こちらにも寄ろうと計画した。三周ヶ岳南の1252mピーク(コブの頭)から東の伸びる尾根を藪漕ぎすれば行ける予定。無事に黒壁に行ければそのまま南の1016mピークに行き、林道終点の駐車場に戻る。なおアプローチも含め、来月末に行われる「夜叉ヶ池伝説マラニック」(公式ページはこちら)の下見も兼ねている。有名どころを単独で行くのは久しぶりなので気合が入る。 【登山口へ】
【登山道】 登山道は何度も谷を渡る。大きい沢には橋が架かっていて、小さな沢では少し靴を濡らしながら歩く。小紫陽花(コアジサイ)や糊空木(ノリウツギ)が満開で気持ちが良い。道脇には岩団扇(イワウチワ)の葉が終始見られた。この時期はただの葉っぱにしか見えないが、満開の様子を想像して楽しむ。アップダウンを繰り返しながら徐々に登っていき、「健康リゾートふれあい街道夜叉ヶ池コース ここは1/2地点」を過ぎると幽幻の滝に到着。
【幽幻の滝】
【昇龍の滝と夜叉壁】 幽幻の滝を過ぎた谷に残雪があり驚いた。カチカチに固まっていて蹴りこんでも跳ね返された。夜叉壁が見え始めて、昇龍の滝が見えると登山道が岩場になっていく。夜叉壁では日光黄萓の花が咲き誇っていて、黄色い点がたくさん見られる。登山道ではロープが所々に張られているが使わなくても十分に登れる。ただ、岩から水が染み出てきているので滑らないように注意した。
【お花たち】 登山道の花は伊吹虎の尾(イブキトラノオ)や薊(アザミ)が見られるようになる。本日お目当ての日光黄萓は遠巻きでは見えるものの近くでは見られずもどかしい。登山口で見かけたランナー達はもう戻ってきていた。日光黄萓が近くで見られるようになると夜叉ヶ池に到着。
【夜叉ヶ池】 夜叉ヶ池の伝説については有名なのでここで書く必要なないだろう。たとえば坂内村のHP(こちら)に載っている。 尾根から少し降りると池の周りを散策できる。珍しい昆虫、ヤシャゲンゴロウの産卵期ということでロープが張られている個所があったが、時計回りに行くと池に近づくことができる。イモリと戯れながらぐるっと半周した。モリアオガエルの卵が木にたくさんぶら下がっていて、まるで白い花が咲いたようだ。卵は池の上に落ちるように生まれているが、地面に落ちているものもたくさんある。地面に落ちている卵を触ってみたところ、すごい粘性で気持ち悪かった。モリアオガエルの親やオタマジャクシは見られなかった。ヤシャゲンゴロウも1匹しか見られなかった。
【展望の尾根】 三周ヶ岳に向かう。夜叉ヶ池付近は階段もあり歩きやすいが、次第に笹が邪魔になってくる。夜叉壁の上にあるピーク(夜叉壁の頭)からの展望は素晴らしかった。福井方面の山々も一望できた。 さらに歩を進めると分岐がある。大岩を登るか、巻き道を行くかである。事前の調査で結構なスリルが味わえると知っていたので、大岩を登る道を登りに使う。時間をかけて慎重にゆっくりと登った。恐いので下りでは使いたくないな。大岩を登るとピークになっていて、ここからの展望も素晴らしかった。
【お花たち】 尾根上では日光黄萓が所々で見られ楽しめた。またサラサドウダンと思われる花が満開でかわいい花が見られた。ほかに白い可憐な花、岩黄櫨(イワハゼ)がたくさん咲いていた。石楠花の木もかなりたくさん見られたが時期が違うようだった。
【笹漕ぎ】 ガイド本とおりの藪漕ぎである。藪といっても笹がほとんどなので手で軽く押しのけられるし、踏み跡がしっかりとついているので特に問題ない。夜叉ヶ池と三周ヶ岳の間くらいに絶好の休憩ポイントとなるピークがある。そこから三周ヶ岳がよく見えた。間にピークが2つある。先は長い。1つ目のピークからは東に尾根が伸びていて、その先には黒壁が堂々とそびえたっている。1/200000地勢図を持っていったので普段は見ることのない福井県の山々の同定を楽しんだ。
【三周ヶ岳】 アップダウンで疲れたころにやっと三周ヶ岳に到着。一等三角点はさすが大きい!展望は良いが、ガスっていて冠山がやっと見える程度。虫がすごいので長居はしなかった。
【黒壁完敗】 黒壁の分岐から薄い踏み跡を見つけたので、そこからまずは1252mピークに立つ。三周ヶ岳の登山道からここまで来るだけで結構大変なので、ここから先どうしようか迷う。とりあえず行けるこ所まで行こうかと藪漕ぎを頑張ってみるが、予想以上の藪に苦戦。サラサドウダンや石楠花の木が多数あり腕で押す程度では進めない。体を藪に押し当てて全体重をかけて藪をどかしながら進む。頑張ったのは10分くらいだろうがとても疲れたので縦走断念。進むのが大変なら戻るのも大変。黒壁計画は完敗。鉈や鎌を持たない者は門前払いと言ったところか。しかし踏み跡はついていたぞ!獣の道か??? 代わりに三国岳に行くことにする。ガイド本によるとこちらも藪漕ぎが楽しめるようだ。 【オーバーユース】 夜叉ヶ池に戻っているとすごい人人人。驚いた。皆さん大声でしゃべっていて静寂な夜叉ヶ池を楽しむのは不可能。まるで小学生の遠足集団みたい(--;)朝のうちに散策しておいて良かった。逃げるように三国岳に向かう。
【絶景】 南西の尾根を登って行くと夜叉ヶ池がみるみる小さくなっていく。夜叉ヶ池と夜叉壁が同時見られる絵には感動。左手にはライブカメラが確認できた(映像はこちら)。「北陸中部営林署(だっけな)」という腕章をつけている人たちがいて、どうやら見回りをしているようだ。 尾根を登り切ると1209mピーク(夜叉ヶ池山とか夜叉丸とか呼ばれているらしいが小生の持っている美濃のガイド本には記載なし;福井県の人がそう呼んでいるみたい)があり、三国岳が顔を出した。三国岳は勾配の穏やかな山である。
【夜叉姫ヶ岳】
【三国岳】 ガイド本には無雪期に三国岳へ行くのは不可能と書いてあったが、実際は草刈りがされている場所もあり、それほどひどい個所は無かった。むしろ三周ヶ岳への藪の方がひどかったと思う。非常に静かな単調な道なので眠くて仕方がなかった(眠りながら歩いていた)。三国岳手前から雨が降り出したので、山頂では展望を楽しんだ後、ほとんど休まずに引き返した。なお登山パンフには次のように書いてあった。「天候は雨の場合が多いのですが、夜叉ヶ池に関しては、雨が降ったら日頃の行いが悪いのではなく、夜叉姫が喜んでいるのだと思ってください。少々の雨は喜んで歓迎してくれていて、どしゃ降りの雨は美人にやきもちを妬いているのだそうです。」気のきいたパンフである(^^)
【帰路にて】 帰りは夜叉ヶ池に戻り、朝来た道を戻った。夜叉姫ヶ岳から廃道があるが、状況が分からないので遠慮した。幽幻の滝を過ぎたあたり(14時半ころ)でこれから登るというカップルに会った。遭難しないでね。 【総評】 ・林道終点〜夜叉ヶ池=ハイキング、夜叉ヶ池〜三周ヶ岳=大展望、夜叉ヶ池〜三国岳=静寂、が楽しめる ・笹漕ぎをするので長袖、軍手必携。毛虫や小蝿対策もあると便利。 ・たくさん歩いた。歩行距離は12キロくらい。 ・無雪期に黒壁(高丸)へ縦走するには、相当の準備(鉈・鎌・熊鈴など)と気合いが必要。 |