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西六甲縦走 (塩屋駅→(六甲全山縦走路)→天狗道展望地→(学校林道)→(旧摩耶道)→新神戸駅→三ノ宮駅) 登山日:2003年9月24日 登山口:兵庫県神戸市
天候:雨・暴風(午後はまるで嵐) テーマ:六甲全山縦走路を歩く ガイドブック:『山と高原地図 摩耶・六甲』、『ヤマケイ関西ブックス 六甲』 同行者:単独 時間記録:天狗道分岐まで……9時間、下り……1時間 (標準コースタイム:天狗道分岐まで……調査中、下り……調査中)
![]() 【六甲全山縦走路について】 RCCや加藤文太郎氏が六甲山系をよく登っていたことはよく知られた話である。六甲山系(西端は塩屋または須磨浦公園、東端は宝塚)を縦走する市民イベントも盛んに行われており、神戸市主催の「KOBE 六甲全山縦走大会」(公式HP)などがあるそうだ。このイベントの参加人数は毎年4000人というのだからすごい規模である。全行程の距離は約65キロとされている。しかしこの「六甲全山縦走路」という名称については異議がある。何を持って「全山」という言葉を使ったのだろうか?たとえば昭文社の『山と高原地図 摩耶・六甲』は載っている山の数は全部で○座である(←調査中デス)。それに対して一般的な「六甲全山縦走路」で踏むピークの数は○座である(←調査中デス)。「全山」という言葉を用いて良いものか疑問である。加藤文太郎の『単独行』でも「六甲全縦走」と書かれており「全山」という表現は使っていないない。本ページでは「六甲全山縦走路」は「六甲山系の全ての山を縦走する道」でなく「みんなが六甲全山縦走路と呼んでいる道」と定義(意識)して使用する。地元の方々はこの言葉をどのように解釈しているのだろうか?誰が言い出したのか知らないが単純に「六甲山系縦走路」とか「六甲連山縦走路」ではダメだったのだろうか。 本日は塩屋駅から宝塚駅まで縦走するつもりでいたが、悪天候、道探し、道迷い、運動不足などにより摩耶山の手前で予定を変更し、学校林道と旧摩耶道新を使って新神戸駅に下山した。 【宿泊場所】 当初の予定では須磨浦公園から神戸市主催のイベントのルートを歩くつもりでいた。JRの始発が5時頃から出ているのを知らなかったので、なるだけ須磨浦公園に近い宿泊場所を探した。民宿、ビジネスホテル、旅館……、安ければどんな宿でも良い。本職で忙しかったためインターネットでしか調べなかった(たとえば神戸国際観光コンベンション協会(HP)など)。須磨周辺には一人で泊まるには手頃な宿泊施設がなく困ったが、舞子に「シーサイドホテル舞子ビラ神戸」(HP)があり、6400円だったのでここに予約を入れた。実際はサービス料640円+税がかかり7000円を越してしまったが、皇族とゆかりのあったり、サッカー日本代表が宿泊したことがあったり、明石海峡大橋のライトアップが見られたり、大浴場があったりしたので満足できた。ただJRの始発が5時頃にあるのを初めから知っていたら、西明石駅や神戸駅の安いビジネスホテルに決めていたと思う。ちなみに始発が遅かったら舞子から登山口までの約6キロをジョギングで行くつもりだった。 【装備】 インターネット上の他の方の登山記録を見て、途中の自動販売機を期待して出発時の水は500mlで十分と認識した。靴はクッション性を重視して登山靴でなくマラソンシューズに。長丁場になるので疲労回復の観点から膝にチタンテープ(これ)を貼った。チタンテープは小生のお気に入りのものだが、登山者にはまだあまり知られていないようだ(ウルトラマラソンの世界では知らない人はいないだろう)。膝のテーピングはしようかしまいか迷ったが、膝が痛くて辛くなったら考えることにして初めは何もしなかった。リュックはランニング用の軽いものにしたかったが、ガンガン走るわけではないので普段使っている19Lリュックにした。登山道がよく整備されていることは容易に想像できたので、ゴアの雨具の他に折りたたみ傘も持っていった。 【塩屋駅へ】 朝4時起床。前夜から降っている雨は止んでおらず、ショック。テレビで天気予報を見ると、午後から雨と言っているが既に降っているので嫌になってしまった。少々の雨なら展望もあることは期待できるので決行。JR舞子駅前コンビニ(サンクス)の宅急便サービスで余計な荷物を自宅に送る。5時5分の始発で塩屋駅に向かう。 【塩屋駅→須磨浦山上遊園】
【須磨浦山上遊園】 ふんすいランドで明石海峡大橋を見る。雨が降っているが距離的に近いので展望はある。西展望台に行くとさらに良い景観だった。淡路島と明石海峡大橋の景色は見事である。旗振茶屋に向かう途中に旗振毘沙門天があったので無事を願っておいた。この辺りは毎日登山の人たちでずいぶんと賑わっていた。平均年齢は60歳を越えているだろう。雨だというのにすごい方たちである。旗振茶屋で毎日登山の記録集を見せていただき見とれてしまった。みんなで毎日登山を取り組むというのは六甲山系の文化だろうな。ここから鉢伏山に向かった。
【鉢伏山】
【旗振山 → 鉄拐山】
【鉄拐山 → 高倉台団地】 全山縦走路の標識に従っておらが山に向かう。鉄拐山からの下山道は急な階段だった。歩きやすい道をしばらく行くとおらが山。東屋には毎日登山の一覧表が置いてあった。おらが茶屋には自動販売機があったがまだ購入の必要は無かった。おらが茶屋の展望台では風が最強で、体ごと吹き飛ばされそうだった。カメラもぶれるので写真もうまく撮れなかったが、これから縦走する山々や海が見える景色は非常に良かった。細い階段を一気に降りると高倉台。中心部には郵便局や自動販売機が並んでいた。
【高倉台 → 栂野山】 高倉台団地から栂野山(とがの)に向かう階段は急で辛い個所。しかし振り返ると高倉台台地や旗振山・鉢伏山が一望できるので休憩しながら登る。
【栂野山】
【須磨アルプス】
【東山】
【横尾団地 → 妙法寺】 東山から横尾団地に降りる。登山道が終わると横尾南公園があり、全山縦走路の案内板が見られた。次の分岐でも全山縦走路の案内板があったので、次の分岐でも案内板があることを想定してしばらく道なりに安心して歩く。気がついたら地下鉄妙法寺駅にいた。行き過ぎていた。がちょん。慌てて目印を探しながら戻る。妙法寺への分岐には写真のようにマジックで書かれているだけだった。妙法寺でお参りした後、トイレを借りた。妙法寺御本尊の木造毘沙門天立像は国の重要文化財に指定されているが見ることはできなかった。妙法寺には他にも県指定重要文化財の石造宝筺印塔が見られた。
【高取山登山口探し】 西六甲縦走で一番分かりにくい個所だと思う。案内板が全く無い(見落とした?)ので、初めての人はみな困ってしまうのではないだろうか。妙法寺の道をまっすぐ行き信号を渡る。しばらく坂を登り、喫茶店「COFFEE YAGI」の角を曲がる。市民花壇のところで来た道を戻るようにVターンし、すぐ右に曲がると公園があり、やっと案内標識が見つかった。道を探していたら、犬散歩中の親切な方が教えてくれた。 【高取山登山道】 低山なのだが、少々疲れが溜まってきて体が重い。スピードに乗れないまま惰性で登る。振り返ると市街地や山々が見えた。
【高取山】
【高取神社】 高取神社周辺は非常に展望が良い。海や人工島?などがよく見えた。高取神社の敷地にはお参りする人は以外は入ってはいけないようで、注意を促す看板がいくつか見られた。本堂の横に高取山の由来が書かれた看板があり、読むと面白かった。「蛸取り山」が後に高取山になったそうだ。江戸時代までは「神撫山」と呼ばれていたらしい。
【神戸電鉄鵯越駅】
【神戸電鉄菊水駅はパス】 鵯越駅から菊水駅への道は分かりやすかった。案内板もあり分岐も少なく安心して歩けた。石井ダムの入口に菊水駅と縦走路の分岐があったが、悪天候や道探しにより予定時間よりも2時間以上遅れていたので菊水駅へは寄るのをやめた。 【菊水山】
【鍋蓋山へ】
【再度山大龍寺】 水が無いのでヘロヘロになりながら再度山大龍寺へ向かう。「ひょうご森林浴場50選」と書かれた分岐にあるベンチで休憩。やはり2週間まったく運動していない体にはきついようだ。再度山大龍寺に着いてからは本堂(大師堂)と国指定重要文化財の木造菩薩立像を見て山頂へは遠慮した。駐車場の自動販売機で生き返り、山門を見て市ヶ原を目指す。
【市ヶ原】
【市ヶ原 → 天狗道入口】
【天狗道展望地】
【雷声寺に下山】 強風で枝の折れた木々を見て下山。『山と高原地図』を開いて下山道を確認する。風がとにかく強いので地図も飛ばされそうだ。しっかり持っていてもブルブル震えるので読みにくい。ここまで最悪の天気での登山ははじめてかも。学校林道と旧摩耶道を使って下山した。市街地と山の境に雷声寺という立派なお寺があった。ここからの市街地の展望もなかなかだった。なぜか麓は雨も止んでいて晴れていた。
【JRへ】 近い駅はJR新神戸駅だったのでそちらに向かう。新神戸駅で鈍行に乗ろうと思っていたが、新幹線の駅で鈍行は走っていなかった。手持ちのお金がなかったので案内所で郵便局の位置を聞いたが近くにないと言う。お金節約も兼ねてJR三ノ宮まで歩き、鈍行で岐阜まで帰った。 【総評】 ・最悪の天気の中の登山で、しかも2週間ぶりの運動で疲れた。 ・六甲全山縦走路の面白いところは、せっかく登っても完全に降りてしまうところかも。 ・終始海が見えて気持ち良かった。 ・縦走するときは西から東に向かった方が面白そう。標高が徐々に上がっていくので。 ・今回で丁度半分。次回で六甲全山縦走路は完結じゃ! |