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藤原岳(1120m)・銚子岳(1019m)・静ヶ岳(1089m)・竜ヶ岳(1100m)・三池岳(972m) (西藤原駅→藤原岳→(県境縦走路)→三池岳→八風中峠→田光バス停)登山道概念図はこちら 登山日:2003年11月1日 登山口:三重県藤原町
天候:晴れ テーマ:紅葉・好きなだけ縦走 ガイドブック:『AG鈴鹿・美濃』、『山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹』、『ヤマケイ登山地図帳 鈴鹿』、他多数 同行者:単独 時間記録:全行程10時間25分 (推定標準コースタイム:11時間45分)
![]() 【鈴鹿山脈縦走】 インターネットの情報から鈴鹿山脈の1000m付近で紅葉が見頃を迎えていることを知った。鈴鹿山脈の魅力は、交通アクセスが良いことと、好きなだけ縦走できることだと思っているので、本日はその2つをフルに活かした山行計画をたてた。最近は美濃の山にこだわっていたので、約1年ぶりの鈴鹿である(美濃の山として烏帽子岳と三国岳に登っているが)。 三岐鉄道の西藤原駅から大貝戸ルートで藤原岳に向かい、県境の主尾根を好きなだけ南下する。下山の目安としては釈迦ヶ岳。ここまでくれば朝明ヒュッテバス停が利用できる。釈迦ヶ岳まで行けなかった場合は三池岳から田光バス停に降りる。釈迦ヶ岳で時間があれば国見岳まで行く。季節柄日没時間が早いが、車道に下りてしまえばいくら暗くても気にしないので、明るいうちに主尾根をどこまで縦走できるかが本日のポイントである。 遅くなることが明らかなのでヘッドランプとその代え電池は忘れないように注意した。水をどれだけ持っていくか迷ったが、1.5L用意した(振り返ると2L用意しても良かった)。長丁場なので荷物はなるたけ軽量化し、リュックもマラソン用の軽い物を使用した。結果、リュックの総重量は3キロ以内に収まった。これだけ軽いとやはり楽。 【西藤原駅へ】
【大貝戸ルート】 藤原岳は小生が登山にはまったきっかけの山で、昨春に登っている(日記)。西藤原駅から「表登山道」の案内に従い、大貝戸ルートの登山口にたどり着いた。登山口の脇には立派な新しい休憩小屋が建っていたが、まだ使用されていないのか、ドアは開かなかった。登山ボックスでルート概要を書いて提出し、出発。 藤原岳は各合目に「○合目」と案内板がたっているので自分がどれだけ登ったのか分かりやすい。2合目辺りまではゴロゴロの歩きにくい道だったが、6合目辺りから植林された登山道となる。藤原町が木々の間から眼下に広がる場所もあるが、本日はガスがかかっていて、まったく遠望が利かなかった。
【藤原山荘へ】 8合目でトリカブトの花を見て気分が良くなる。まだ咲いているのだな〜。聖宝寺ルートと合流。ここから9合目まではすぐだが、9合目から藤原山荘までが長く感じた。石灰石の歩きにくい道だ。藤原山荘付近では4人の登山者に遭う。みな紅葉を求めて来ていると思うが、綺麗な紅葉はあまり見られなかった。
【藤原岳】 藤原山荘で藤原岳の頂上(展望台)を見て出発。藤原山荘から藤原岳への道は福寿草の時期は雪解けで非常に歩きにくい。この時期でも少し滑りやすかった。藤原岳山頂からの展望は見事。時間が早いためか独り占めできた。しばし休憩のあと治田峠(はったとうげ)に向かう。案内板が立っていたので、治田峠方面に歩く人も多いのだろう。
【藤原岳〜治田峠】 山と高原地図を見て、藤原岳から治田峠までの道は分かりにくいと認識していた。石灰石で歩きにくい尾根はすぐに終わり、次は笹。生意気にも行く手を阻んでくれた。尾根を歩いていれば良いのだが、目印は少ないのでこのあたりはコンパスがあると便利。県境の主尾根をずっと歩くかと思いきや、しばらくすると尾根から外れて下りの登山道に入る。この登山道がなかなかの急勾配で慎重に降りた。 ある程度降りると等高線に沿って斜面を歩くようになる。途中で「多志田山 草木右斜面で尾根へ 尾根に出たら右へ」と書かれた黄色のプレートを見つけた。時間的な余裕がないし、養老方面はガスがかかっているので本日はパスした。おそらく県境線が曲がる965mピークのことであろう。トラバースが終わると、965mピークから続く尾根に出会う。藤原鉱山の古びた看板と朽ちた案内板が落ちていた。藤原町側の尾根は孫太尾根というらしいが現在は使用禁止となっている。 しばらく尾根を歩くと東海高校ワンダーフォーゲル部の分岐板が見られた。山と高原地図には載っていないが、ここから蛇谷にも行けるようだ。踏み跡と目印テープはあるがコンパスで方向を確認しながら歩く。左は銚子岳が綺麗だ。治田峠に向けて、南に向きを変える地点には「迷い尾根」と書かれた案内板が立っていた。方向を南に変えずにまっすぐ行くとイセ谷や茨川に行ってしまうので注意。治田峠は十字路になっている広場で休憩にはちょうど良い。
【銚子岳】 治田峠で山と高原地図を開き、進路をチェック。山と高原地図では銚子岳まで40分となっているがこれはミスプリントで実際のコースタイムは70〜80分である。よく踏まれた登山道で全く迷うことは無かった。「⇔縦走路」と書かれた案内板も立っていた。この看板は竜ヶ岳までところどころに見られた。 銚子岳の主尾根に出ると岩団扇(イワウチワ)の群生地になる。春先はさぞかし綺麗な道になるであろう。分岐から銚子岳に向かい、動物のヌタ場を見て銚子岳。木々が成長していて銚子岳からの展望はいまいちであった。藤原岳と御池岳が大きかった。
【ガレ場】
【静ヶ岳】 ガレ場でいったん下って登り返すとあとは快適な平坦な道。落ち葉の茶色と黄葉、笹の緑のコントラストが非常にきれいで気持ちよくなり、トレイルランニングとしゃれこむ。 分岐(セキオノコバ)で「山岳トライアル」のプレートを見る。東海高校ワンダーフォーゲル部の分岐案内板もあった。「鈴鹿山脈縦走トライアル大会」は雪のある時期に三重県山岳連盟主催で行われる大会だ。その記事は中日新聞で読んだことがあり、チーム戦だったと記憶している。 静ヶ岳方面に向かうと再び岩団扇の群生地が見られた。静ヶ岳からは竜ヶ岳方面の展望がすばらしかった。山頂には食事をしているグループが3つあったが、本日山頂で人に会ったのは初めて。
【竜ヶ岳へ】
【竜ヶ岳】 竜ヶ岳に続く尾根道は気持ちの良い笹原。右に静ヶ岳、銚子岳、御池岳が大きく見える。シロヤシオ?の紅葉が、黒ずんだ赤色だがきれい。竜ヶ岳山頂は広いスペースがあり、とても人がたくさんいた。展望は360度見事で、ガスがかかっているのが非常に残念だ。のんびりしたいところだが、予定よりも大幅に遅れているので、展望と人間観察をした後、ゼリー飲料を駆け込んで出発。
【変化ある登山道】 竜ヶ岳を過ぎても気持ちの良い笹道は続く。前方に石榑峠(いしくれとうげ)の電波塔が見えて驚く。今までのずっと人工物がなかったので、舗装道路も見えてなんだありゃぁとびっくりするのは仕方が無いかも。 大ガレ場をすぎて下りだすと、竜胆(リンドウ)のかわいい花が見られた。標高830mには「重ね岩」と書かれた奇岩があった。この岩を境に、登山道が非常に歩きにくくなる。急勾配に鎖・ロープ。滑って一度バランスを崩した。花崗岩が露出していて登山道は溝状になっていた。石榑峠が近づくと電波塔が予想以上に大きいことに気が付いた。
【石榑峠】
【鈴鹿で笹漕ぎ】 石榑峠から三池岳方面に向かう人は少ないのか、登山道には笹が茂っていた。踏み跡はしっかりとしているが笹が覆ってしまっていて見分けがつきにくい。ヤブ漕ぎ自体のレベルは初級だが、踏み跡が見にくいのでコースタイムを縮めるのは難しかった。ガスが無ければ四日市方面の海も見えただろうに。振り返ると竜ヶ岳が大きい。アップダウンの激しい区間であるが、ところどころで見られる三重県山岳連盟のプレートを見て元気を出した。
【三池岳】 途中の急登ガレ場には苦労した。小生の初歩的な読図ミスで20分ほどタイムロスをしてしまったが、無事に三池岳に到着。石榑峠から特に目印になるものがなく、筋力的にも精神的にもきつかった。三角点は東に3分ほど行ったところにあったが、展望は西の標識がある場所がよい。釈迦ヶ岳が遠い。 日没の時間が迫ってきたので、山と高原地図とにらめっこして、本日は八風峠の先にある中峠までと決めた。
【八風峠】 三池岳から八風峠は近い。正面に釈迦ヶ岳の大きな山容を見ているとすぐに着いた。八風峠はなかなか歴史があるようで、一度そのいわれを調べてみたいと思う。
【The rest rock】 八風峠から再び笹が多くなる。「The rest rock」と書かれた奇岩で休憩していると、2匹のカモシカが現れてキュンキュン鳴いていた。おしり(尾)が真っ白でかわいかった。rest rockは三池岳と釈迦ヶ岳の展望台!
【八風中峠】 rest rockからすぐに中峠。鈴鹿山脈には金山と水晶岳の間にも中峠があるので、区別して八風中峠と呼ぶことがあるようだ。ここから八風渓谷に下山する。 山と高原地図には載っていないが、途中で南峠に行く分岐があった。踏み跡が薄い個所もあったが、全行程で赤テープがこまめに貼ってあったので迷うようなことは一切無かった。八風峠からの登山道と合流すると、踏み跡はしっかりした。2つ目の砂防ダムで休憩し、並べられた石を越えて左岸に移る。沢を渡るとそこからは荒れた林道で、真っ暗の中を歩いた。途中の登山者カードの管理小屋で下山報告をし、射撃場についた。八風渓谷は何も見えずで楽しめなかったが、仕方が無い。
【田光バス停】
【総評】 ・好きなだけ縦走できて大満足。全行程23kmくらい。 ・石榑峠から三池岳の間が笹とアップダウンが多く疲れた。 ・欲を言えば朝明ヒュッテバス停に降りたかった。田光バス停からのアプローチは舗装道路歩きが長いので。 ・次回の鈴鹿縦走が楽しみ。三池岳から南に行く。 |