|
貝月山(1234m)登頂断念 (長者の里→登頂断念→沙羅双樹群生地→長者の里) 登山日:2004年1月11日 登山口:岐阜県春日村
天候:小雪ときどき晴れ テーマ:登り初め ガイドブック:『名古屋周辺の山200』、『AG鈴鹿・美濃』など 同行者:モリさん 時間記録:行き……2時間40分、帰り……1時間20分 (頂上までの無雪期標準コースタイム:行き……3時間、帰り……2時間)
![]() 【長者の里】 本日は1月11日。1並びの日には1234mの山がお似合い。2004年の登り初めとして貝月山に行くことに決めた。長者の里からのルートが面白そうだ。雪の時期は雪崩などが恐いので意識的に尾根道を選んでいるが、長者の里からの登山道は谷道である。今年は雪も少ないし、問題ないだろう。ただインターネットで調べても雪の時期のこのルートの記録は少なく、マニア好みの選択かもしれない(^^;)山歩記さんのページ(こちら)を印刷して持って行った。 大曽根で相棒を拾い、R22、R21、揖斐川堤防道路、県32で長者の里へ向かう。長者平スキー場付近から道路に凍結が見られるようになったが、雪はほとんどゼロだった。長者の里には駐車場が2箇所あるが、広域林道沿いの駐車場に止めた。大曽根から75キロ、2時間で到着。春日村には長者の里の案内看板が多数あるので迷うことなく行けるだろう。長者の里には一度無謀な計画を引き下げて来たことがあるのだが(日記)、今となっては苦笑話。
【野営場のトチの木】 駐車場から長者の里の奥に入っていく。トイレの前の登山届けBOXに計画書を提出し、さらに奥に進む。バンガロー村を通り抜けると水色のタンクと古い案内板がある登山口に着く。案内板に書いてある通り用水路に沿って歩いていき、沢にかかる橋を越えると本格的な登山道になる。 しばらく歩くと春日村指定文化財「野営場のトチノキ」、見事な大木で間近では写真のフレームに入らない。
【長者岩】
【猿ごけ】 『美濃の民話』(未来社)にも猿ごけの話がでていた。かなり有名な話なのだろう。 昔、長者平に長者がいた。その長者がだいぶ廃れたころだが、大猿が長者の娘を嫁に渡すように言って来た。困っていた長者に対して娘は「心配するな。ただし水がめと銀のかんざしを用意しておくれ」と言った。猿が娘を迎えに来た際、娘は髪を結い、銀のかんざしをさいて出てきた。娘は猿に「これは大事な大事な水がめやで落とさんように」といって、水がめを縄でかんかんに猿の背中に縛りつけた。そうして娘は猿に連れられて山に行き、山のふもとの淵まで行ったら、娘は淵にかんざしを落とし、「大事な銀のかんざしじゃ。これを拾わにゃ、あんたについていけん」と泣いた。猿が淵の底に見えているかんざしを拾おうと淵に入ったところ、水がめの中に水がごぼごぼと入って、そのまま猿は深い淵のそこへ沈んでしまった。娘は「こんで、お猿ごけと言われます」と言って、長者屋敷に戻ったそうな。 【山犬の隠れ岩】 長者岩を過ぎるとずっと沢に沿った道になる。雪が乗って滑りそうな橋を慎重に渡ると「山犬の隠れ岩」。なるほど犬が隠れていそうな岩岩だ。木に文字が刻まれている新しい案内板には「山犬の岩穴」と彫られていた。 「少将淵付近で熊が出没しています」の注意があまりに多いので熊鈴をつけて歩いた。
【慎重に渡渉】 さらに2回沢を渡って一時的に沢から離れて斜面を登る。この辺りから一面雪で真っ白。最近の踏み跡も無く、楽しい気分になる。斜面では雪を蹴りこんで階段を作りながら登った。登り終えた先には細いまっすぐな登山道。親切にもロープが張られていた。 ロープの道を終えると再び沢に出合う。ここからも沢を何度も渡ることになるが、渡渉の際にロープや橋が全く無い上に、飛び乗る石の表面が凍っていたり雪が乗っているので恐ろしいことこの上ない。「落ちたらゲームオーバー(登山口に引き返し)だよ」などと話しながら時間をかけて慎重に渡った。
【少将淵】
【トチの古木】
【ロープの急登】 登山道を覆うような木に赤テープが着いていたら渡渉地点(左下の写真)。正規の渡渉点には雪で降りられない状態だったので、少し先に行き、岩を飛び渡って沢の右岸(上流から見て右側の岸)に移動した。 右岸に行くと沢から離れてロープ沿いの急登になる。ところがロープが雪に完全に埋まっていて全く使い物にならない。新雪にけり込みを入れて(キックステップ)で階段を作りながらすごい急登を登った。岩が隠れているので雪下の状態を確認しながら進むので時間がかかる。登り終えたところで後ろから見ていた相棒から「7回も同じところを蹴っていたよ」と告げられて我ながら驚いた(^^;)必死になっていたけど、7回も蹴りこんでいたとは。
【登頂断念】
【沙羅双樹群生地】 長者岩まで来た道を戻る。なぜこんな場所にあるのか不思議に思わせる小便器を左に見て沙羅双樹群生地に向かう。すごい急登を登り、ジグザグと尾根にでると群生地があった。沙羅双樹とは夏椿のことで、木の表面がまだら模様になっているので分かりやすい。夏には花が咲くそうで、ぜひ見てみたい。現地の案内板によると、長者が昔この付近の2箇所に沙羅双樹の種をまいたそうだ。展望も少しあり、鍋倉山や貝月山に続く尾根が確認できた。
【下山後の楽しみ】
【総評】 ・雪の時期の長者の里ルートは上級向きで小生には無理だった。見所が多い沢道なので、涼を求めて夏に来よう。 ・冬の谷道は他の山でもやっぱり遠慮しよっと。 ・のんびりとした2004年の登り初めとなった。春日村の観光ができて良かったかも。 |